ヒト型ロボットの「シャフト」がグーグルに買収されるまでの経緯を激白しています。技術に対する熱い情熱とその技術力の高さ、それを支援できない日本の環境。日本を諦め、USでの技術コンテストで世界1。そしてグーグルに買収されるというストーリです。
日本のベンチャーは海外のコピー?
全部がそうだとは思いませんし、ベンチャーキャピタルの方々も全てがそういう考え方かというと、そうでもありません。数年前よりも明らかに世界を視野に入れたベンチャーも生まれていますし、そういう企業に投資するVCももちろんあります。
ただ、平均値をとると海外に比べて(特にUSと比べて)日本は記事に書いてあるような状況にあることも否定はできないかもしれません。
これから日本は未知なる超高齢化社会に突入します。そうなるとその日本固有の課題も沢山でてきます。その課題を解決する日本独自のベンチャーが生まれてくると思います。そういうベンチャーは国内のVCも積極的になるでしょう。中期的に日本が海外の国々(特にUS)とは異なった状況の国になれば、海外のコピーが通用する領域は無くなりはしませんが減少します。日本のマーケットは減少するわけですから、そのような中ではそれでも残る日本固有の課題を解決するか、海外も含めた市場で勝負するかのどちかしか無いのかもしれませんね。
日本に残るか海外か?
海外に移住する人も増加していますし、起業も最初から海外という人も増えています。これらの人は日本にいるリスクを回避しているのか、日本でやるメリットを感じない人達でしょう。
また、海外に留学する学生は減少しています。世界を視野に入れようとする人が減っているということかもしれません。
日本なんか捨てて早く世界に出てしまえという人もいる一方で、捨てるやつなんかほおっておけ、俺は日本が好きだし日本人なんだから日本で頑張るという人もいます。個人単位ではそれぞれの考え方で進めばいいと思います。
国の単位というか企業という単位でみると世界で勝負する企業、世界で勝つ日本企業が出たほうが日本にとってはいいに決まってます。なので少なくとも日本にいる人や政府は日本から世界に向かって勝負しようとしている企業や個人の足を引っ張らず、応援する環境を整えることが必要じゃないかと思いますね。
大企業の内部留保を個人に回せというような話ではなく、どんどん投資して世界で勝ってこい(稼いで来い)というプレッシャーをかけたうえで応援するほうが日本のためになるでしょう。
記事に「日本の外のルールは才能がある人に有利にできている」と書いてありました。資本主義の基本と言えば基本です。これは「才能が無い人はカスか?」とか、「才能があるやつが総取りか?」なんていう議論がしたいのではなく、「情熱と才能がある人が世界に向けて勝負できる環境が日本にもっとあればいいのになーーー。」と読めばいいと思います。
最近のコメント