大学生の就職したい企業ランキングがでたようです。
理系はソニー、文系はJTBでした。こちら。
このランキングは本質的には何を示しているのでしょうか。(批判しているのではありません、念のため)
有名人で上司にしたい人ナンバーワンのようなランキングに置き換えて考えてみましょう。
まず知名度がなければ沢山の票は集まりません。
流通しているイメージが良い方向でないと票は集まりません。ドラマの悪役をやっている人では可能性はゼロに近いですね。残念ながら。ちょい役も無理。
知名度がある人も沢山いますが、それぞれの人のイメージも同じではなく、いろんな種類というかパターンがあります。そのパターンの中で、沢山の人がこのパターンだと思うタイプでないと、最高得票は期待できませんね。一部の人がすごく正当な理由で選んだとしても、1位はとれません。極端に言うと最も平均的な人たち全員(ここが一番多い層ですから)が同じようにイメージする人ということです。
従って、その結果は、選ばれた人がどうかというよりは、その順位を見て、最も沢山いる平均的な人が選んだ傾向を見るための、マーケティング的な情報ということかもしれません。
就職人気ランキングについて話を戻すと、これを見た個人的なポイントは。
採用する企業側としては(恐らく大手コンサルティング会社もそうですが)、そんな沢山の人(最も多い層の人全員)が入りたい会社(職種)にならないと思いますので、あまり意識するランキングではないでしょう。
就職する側として僕個人の過去の企業選定のイメージは、ランキングに入ってない(入りっこない)会社でこれから伸びる会社、更に特徴があって実力主義の会社という観点で企業を選んだので、当時のランキングも覚えていません。見たかどうかも忘れました。
しかしながら、順位にでるような企業(大企業)にとっては、平均的な人のイメージですから、これはマーケティング上(学生を顧客と見た場合)も大事な順位です。また、採用人数が多いわけですから、ある程度の数の母集団に集まって欲しいので、その意味でも重要でしょうね。
それでは。
PS:上位の選ばれた企業は、平均的な人だけが選んでいるのではなく、そうでない人も選んでいる(しかも正しい基準というか平均的な人とは違った切り口で)と思いますが、順位に影響を与える投票層は平均的な人達なので、結果はその平均的な人達が選んだ傾向の順位じゃないかという意味です。選んでいる人はおかしいといっているものではありませんし、選ばれた企業がいいとか悪いとか言っているものではありません。
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