就職セミナーなどでよく聞かれる質問。
僕と同じようにコンサルティング会社を退職してから起業し、今は上場企業になった経営者の友人と昨晩会食しながら同じ質問をしてみました。
僕も含めて3名の同じような人が口をそろえて、「逆だ!」、「邪魔なぐらいだ。どちらかというと捨てるのに時間がかかったぐらいだ」、「まったく起業やその後の経営には関係ない」などと言っていました。
だからといって事業会社がいいと言う訳ではないのですが。
「コンサルタントは経営のことを良く分かっていて、戦略とか立てられるし、そういうことが起業や起業後の経営に生かせる」という意味で皆さんそう思うのかもしれません。
一部そういうことはあるかもしれませんが、実際の起業後の経営は、諦めない営業だったり、決めた目標を必死で頑張る姿勢だったり、そういうことを組織に根付かせる風土作りだったり、従業員とのコミュニケーション力だったり、哲学だったりするので、そうそう考えるとコンサルタントだからいいということではないのだと思います。
また、人は皆コンサルタントのように思考したほうがいいとか、そうしなければならない、あるいは皆をそうしたくなってしまうという悪魔のようなものも邪魔します。
コンサルタントはいろんな会社や業種を見たり、それらのマーケットを分析したりすることがあるので、そういうことをやっていると、これだという起業したくなるものにぶつかる可能性はあるかもしれません。しかしそれは起業後の経営とは関係ないことですし、別にコンサルタントをしなくても、これだと思うことが出ないわけではないので、やはり起業とは関係ないと思います。
それから、人が起業したときに何を考えたのかとか、その後どうしたのかとか、そういうストーリーも聞きたくなるものですが、何人に聞いても実際の結論はでないでしょう。例えば、結婚した人に、どうやって知り合って、何が決め手でパートナーを選んだのか?というよう事例を沢山聞いたからといって、あまり関係ないのと同じことみたいなものです。
一方で、そういうふうに悩み心配し、いろいろ聞きたくなる気持ちってすごく分かりますけどね。
就職活動は人生で重要なイベントですから、これからも質問には真摯に答えようと思います。
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