ビジネスでコーチングという言葉が出てきて数年が立ちましたが、そもそもコーチングという言葉が出る前からコーチングが上手な管理職や上司は沢山存在しています。
先日、少年サッカーの試合で、シュートをゴールの枠からはずした選手に、コーチが大声で、『お前のゴールはあんなほうにあるのか?』と怒鳴っているのを聞き、会社の中での指導と重ね合わせて考えました。
ただ、怒鳴っているのは感情に任せてやじを飛ばしているだけ。それはコーチングでもなんでもありません。コーチング以前の問題です。
ビジネスの場面でも、状況にいらついて感情だけで部下にぶつかる人もいると思います。
少年サッカーのコーチの場合は、シュートが枠に入らなかった原因を考え、次にどんな練習によってそれを修正するか答えを出すのがコーチの役目。
ビジネスにおいては、その時の状況をどのように打開するかのビジョンを示し、部下を勇気付け、そこで立ち止まったりしないように導くことが必要だと思います。いらついて、『うちの会社には優秀なやつはいないのか?』などと怒鳴っていても何の意味もありません。
コーチングの技術や留意点は沢山あると思いますが、その前に感情的にやじるような部分をまず無くさなければ、コーチングのシーンまでもたどり着けません。
そもそも怒鳴ったりしない性格なのですが、サッカーコーチをしていると、いろいろと会社や組織運営と同じ状況がシンプルに現れますので、とても勉強になります。
こちらはよく拝見しているのですが、コメントは初めてさせていただきます。
私は管理者でも上司でもありませんが、通常の業務の他に同僚を育成する役目を担っています。
これまで、相手に対して自分自身が身につけてきた方法を用いて理解してもらおうとしていたのですが、なかなか思い通りにならず行き詰って困っていました。
気持ち的には、例にあった選手を怒鳴るコーチのように、自分には簡単に出来ることをなぜ相手は出来ないのだろうと、怒鳴りはしませんが気短な私はイライラが募っている状況でした。
私の業務がコーチングといえるのかは分かりませんが、こちらに記されていたコーチのあるべき姿や役目を見て視界が開けた気がします。
ありがとうございました。
投稿情報: A to X | 2007-03-28 02:16
コメントありがとうございます。
自分自身がまだまだできないことを言い聞かせる意味で書いています。
元フランスサッカー代表監督のルメール氏の言葉で、
『学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない』というのがあります。本当にそうですよね。
これからも宜しくお願いします。
投稿情報: Maruyama | 2007-03-28 11:30