日本は採用難の国になっていきます。そうなると採用する側と採用される側の力関係にも変化があるのは当然です。
採用する側で、【採用難だ】と言って困っているだけの会社は駄目になり、本気でその対策に取り組んだ会社に良い人材が集り、会社同士の差が更に拡大していくということも当然ありうるでしょう。
採用される側は売り手市場となりますので、【会社を選べる】可能性が高まります。しかし、ここで何か注意することがあるような気がします。
売り手市場だからといって、自分自身の価値を高めず、どうせ入れる会社は沢山あると甘く考えていては成長することはできないでしょう。仕事は入社が目的ではなく、入社後に価値ある仕事をして、価値ある成果を出すことで自分自身が成長し、人に喜ばれ、そして自分の人生が豊かになるものです。
選べるからと言って、【来て下さい、来て下さい、条件はこのようにします。】と良いことばかり言う会社を選べばいいか?というとそうではありません。そういう会社に入って情熱的に価値ある仕事に取り組めるとは限らないからです。
恐らく今後も素晴らしい会社は、採用について真剣に考え、また採用基準も明確にし、採用難の国の中でも入っていただきたい人に採用としてのマーケティングをし、そして良い人材を確保することでしょう。
また、優秀な人材は、入れそうな会社を探すのではなく、今までと同じように本質的な部分で自分が行きたいと思う会社を選ぶのだと思います。
採用難の国になっても、結局今まで同じように採用する側も採用される側もお互い真剣勝負であるという部分は変わらないでしょう。
仰るとおりですね。某H/W系ソフトウェア企業は、採用難になるとハードルを下げて「数」で勝負してきます。「100名連れてこい」といった具合で。
でも、採用難じゃなくなったら、子会社に片道出向させたりしていくわけですよね。それって、結構冷酷な気がします。
どういう時期であろうと、ハードルは変えず、他の方法で勝負していく会社の方が、かなり真っ当な気がします。というか、僕たちはそれしか出来ないんですけどね。
投稿情報: 大木豊成 | 2006-04-21 09:47