コンタクトセンターで使うアプリケーションとしての自社製品インスピーリの新バージョンをリリースします。
いくつか気にした機能について説明します。
■毎日毎日の一本の電話だからこそ
200ブースで一時間あたり4本の電話を一日10時間、250日処理をするとします。年間200万コールです。その一本一本のCallを処理するときに、毎回毎回スクロールしなければならないとか、あっちこっちの画面を開いて処理しなければならないということは極力避けるべきです。そのためには、スクロールしない画面作りや画面のスペースを有効利用(無駄なスペースをつくらない)することが重要です。
仮に良い画面を作った結果、オペレーターさんの電話の処理時間が0.5分(30秒)短縮できたとしましょう。これを総時間に換算すると、0.5分 x 200万件 = 100万分=16666時間になります。これにセンターコストを時給に換算(オペレーターさんの時間給+その他のコスト配布)し、時間当たりのコストが2000円だったとしたら、16666時間x2000円=3千3百33万円のコスト効果になります。
システムを選定導入するときに、高い安いは重要ですし、カスタマイズ費用やエンハンスの費用は比較すべきではありますが、それで選んだ結果現場のコストが増加し、毎年それを払い続けるということは避けなければなりません。
そんな考えから画面のレイアウトに留意したり、タグの活用をしたり、あるいはクリックで画面が開いたり畳んだりする機能をつけています。
■一本の電話の処理であってもチームの連携も関係している
スーパーバイザがモニタリングしながら応対の指示をリアルタイムで出したり、あるグループにこれこれお願い(あるいはこのケースは注意して)とアナウンスを回したりすることは良くあることです。現場では、インスタントメッセンジャーなどでチャットツールを入れて活用したり、メモをコピーして回したり、自分で付箋紙を画面に張り付けたり、いろんな努力をしています。そういう見えない現場の取り組みなどもシステム的に支援すべきです。そういった支援なしに、ミスを無くせ、なぜクレームに発展したのか?なぜ情報連携できないのか?などとプレッシャーをかけるだけでいいのでしょうか。
そんな思いからチャットやメガホンなどの機能を付けました。
■これからはマーケティングよりに、更には本格的なプロフィットセンターへ
これからはお客様はスマホを使っていることが前提となります。また、DMPやマーケティングオートメーションなどを使ったデジタルマーケティングについてもコンタクトセンターを巻き込んだ大きなプロセスとして設計しなければなりません。
今までのメールと電話という代表チャネルに加えて、SMSやLINEなどの応対も一元管理できなければなりませんし、それらのチャネルと接続をすることで、デジタルマーケティングの大きなプロセスにもコンタクトセンターのオペレーションを組み込むことが可能となります。そこまでくれば、コンタクトセンターのみならず、フィールドの方々などもそのシステムをスマホやタブレットで参照したり、情報登録したりすることになるでしょう。
なので、ユニファイドメッセージやオムニチャネル系の機能をつけました。
ほかにもいろんな思いはあるのですが、、、
こちらのサイトで概要をご確認ください。
あと最近はこんな情報サイトも始めました。
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