この6月から大衆薬を通信販売で購入することが全面禁止になりそうです。
今まで許可されていて、なおかつ1件も事故などが発生していない(そうです)にも関わらず、1類と2類の医薬品(風邪薬、胃薬、便秘薬、ムヒ、妊娠検査薬、痔の薬など)はこのままいくとネットで購入できなくなります。
これを受けて、楽天さんやケンコーコムさんなどが署名活動をし52万人の署名が集まったようです。またパブリックコメント(一定期間国が意見を集めるもの)も通常のパブコメよりも沢山あつまり、ほとんどが反対でした。
反対の理由は、障害者などが店舗にいけないとか、離島で薬局がない、人前で買いたくないというようなことです。(言うと簡単ですが、一人ひとりの方の現状は切実です)
規制する理由は安全性だそうです。ネット販売も薬剤師がいなければそもそも販売できませんし、ムヒなどの虫刺され薬等については薬局で買うときも特に話を詳しく聞いて買っている人は少ない思うのですが。逆にネットのほうが詳しく書いてあるケースも少なくないでしょう。
また、実際の障害者の意見やコメントには本当に切実な願いが書かれています。
ケンコーコムの社長のブログには、そのコメントを呼んで涙が出たそうですが、パブリックコメントを書かれた方一人ひとりの切実な思いは是非厚生労働省に届いて欲しいです。
安全は大事です。しかしこの時代にECや通販を規制するよりは、その中でより安全性を高めていく方策を国と事業者で建設的に議論していくことのほうが大事ではないかと個人的には思います。
桝添大臣も検討会の設置を示唆しているようです。これは一歩前進ですね。
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