今朝の松下幸之助さんの一日一話が「3回ダメを押す」でした。以下引用します。
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新しい仕事をするときはよほど注意をしなければいけない。その仕事を進めていくとき、上長の人に承諾を得ても、実行するに当たっては、三回ダメを押したい。一度だけ「よろしいか」、「ああよかろう」と承認されても、それで事足れりとしてはいけない。そして後でうまくいかなかったときに、「あのときに上長のあなたが承諾したからやったのだ」というようなことを言うのは、言う方が間違っていると考えるべきだと思う。
一度はんを押してもらったからもうそれで事足れりというような考えでは、真に過ちのない、生きた仕事はできるものではないと思うのである。
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自分自身が不安であったり、間違っているかもしれないと思いながら、アリバイ作りのように上司やリーダーの承認を得るというような姿勢ではそもそも価値ある仕事はできません。
そういうタイプは、自分が上になった時に、失敗を部下の責任にしたり、成功を自分の手柄にするタイプに多いのでしょうか。それではいつになっても良い仕事はできません。
自分自身に与えられた仕事やタスクは、誰より(上司より)も自分自身が一番分かっているんだという状態を作る必要があります。もし上司が承認しないというようなことがあったら、迫力と明確なロジックを持って説得するぐらいの意気込みも必要でしょう。
そういう責任感やコミットメントが自分自身を成長させ、かつ結果を価値あるものにし、また自分自身も満足するのだと思います。
上司の承認の意味は、自分自身の考えや判断について、間違っていないか別の人にも確かめるための二重チェック機能だと考えてもいいかもしれません。
承認前も承認後も主体は自分です。
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