永守社長は、数年前に読んだその著書で、社長の仕事は下記であるとおっしゃっている。
・経営ポリシーを分かりやすく社員に伝達
・社員の意識を高めていく
・中長期の経営計画
・経営判断、最終判断
・適材適所
・対外活動、ブランドや知名度の向上活動
要は、基本は社長にしかできないことだけやるということ。
ベンチャーと大企業とでどう違うのだろうか?それとも同じか?
スタートアップのベンチャーは、基本的には全部やる、何から何まで全部やるという気持ちが必要だろうし、実際そうしなければならない、あるいはせざるをえない状況も多いだろう。
それをずっとやっていても組織は成長しない。社長がやってくれてるというパターンが染み付いてしまった場合、社員も組織も成長しなくなる。また、あまりに早く、《社長さん》になってしまっては、組織は衰退し、自分自身の成長もない。何もしないのと、社長しかできないことをするのとは天と地の差だ。
社長にしかできないこと、社長がやるべきことの線引きが、会社の成長や事業状況とともに変化していくということではないだろうか。そしてその線引きの判断が重要な経営判断のひとつである。また、これは社長がやらねばならない重要事項だと判断する目も経営力の一つだろう。どこからどこまで自分がやると決めても、突発的なことや、普段は任せて分担している仕事でも、あるときそれは自分がやらなければならないこともあるはずだ。それを見落としてもいけない。
世の中にヒントは沢山あるかもしれないが、答えは自分で探すしかない。
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