当面の傾向として、週明けはサッカーの話が多くなると思います。そもそもブログは普段気がついたこと、思ったこと、感じたこと、知ったことなどを書くことが多いと思いますが、週末には殆ど少年サッカーOnlyなので、週明けはその話題しか当面ないかもしれません。
++
練習をオーガナイズするようになって、練習メニュー作りに毎回悩みます。素人初心者コーチですから・・・
+++
メニューを組み立てるときに考えることは、
・その練習の目的は何か?
・目的達成のためにどんなトレーニングを行うか?
・そのトレーニングは子供達は楽しいか?興味を持ち集中できるだろうか?
・競争意識などを持たせるにはどんな工夫が必要か?
・選手のレベルの差はそのメニューにどう影響するか?それを無くすには?
などなど。
+++
同じトレーニングでもやり方やルールのちょっとした変更で子供達は興味を持ったり持たなかったりします。
こうやって考え、実際にトレーニングをオーガナイズしてみて、コーチの役割の重要性を感じます。毎週毎週の練習ですから、それが効果的かどうかで一年立てばチームの力は相当違うだろうと思います。
そうなると、またまた練習メニュー作りに頭を悩ませるというサイクルになるわけです。
+++
プレーヤーとしては少年時代から18歳までずっとやってきて、個別の技術や経験などは少しはあると思いますが、教えるということは全く違うことです。コーチ初心者として探求して経験を積んでいきたいと思います。そして子供達と一緒に成長できればと思うこのごろです。
日曜日は雨で練習試合が中止になりましたので、年間の育成プラン(この時期に何を教えるか?)の全体像を考えました。来週からその第一クールを春の大会まで実施しようと考えています。
ご無沙汰してます。
練習のメニューに関してですが、ヒントになれば幸いです。
メニューやドリルについて、あれこれ悩むのはコーチや選手主導型チームのキャプテンなどの宿命です。特にスポーツの場合は仮説が比較的すぐに実証されてしまう、、、試合だけでなく、頭でイメージした感じの練習にならない、選手のノリがイマイチなど、、、ので、非常に楽しいものであり、それだけに副業コーチにとっては危険が潜んでいます(楽しいので、ボーとている時にそのことばかり考えてしまう)。
僕がコーチの時のことを思い出してみると・・・
まず伝統的な手法を冷静に分析しました。
つまりいつもやっている練習メニューです。
準備体操から何から何まで。(あと、これはメニュー作りでの試行錯誤のあとに考えたほうがいいと思うのですが、ゲームの作り方もです。かつてやっていたフォーメーション、それだけでなく個人個人のポジショニング、、、なんでこの位置にいなくてはならないか、と言う事を細かく分析します…野洲高校の監督はサッカー経験がないので、独創的な思考と目的で強いチームを作りました。未経験の人が強いチームを作る事は高校の指導者には比較的多いです。)
チームのレベルや目的によってだいぶ変わりますが、大学クラスのチームであれば、かつてチーム単位で動いてたあらゆる活動をポジション別で分割したりしました。体育会系のチームはチームワークを重視する傾向にあり、メニュー構成をほとんど同じにする傾向にありますが、実際試合での役割はまるで違うケースが多く、、、例えば球を投げる必要のあるQBは肩慣らしの為に早出練習する必要があります。伝統的な手法はQBに任せる、練習中に肩慣らしして、他の選手は待っている、などでした。
ここは両側面を冷静に見極めて、伝統的な手法のいい部分、つまりチームワークの部分を毀損しないように、合理的な手法を説明する必要とその他の面でチームワークを補う活動をする必要があります。
・・・と、取りあえずこれだけですが、社長もかつて学生時代に行なっていたメニューを再検証して見て、いい部分とより合理性が必要な部分を考えると整理しやすいかと思います。
とかく、目の前の現象から考えてしまいがちですが、伝統は伝統なりに意味がある事が多いので、その意味をしっかりと自分が噛みしめるのが重要だと思います。
次のステップはできる限り簡素にすることです。
上記作業をすると、当然やりたいことが増えてしまいます。
一番難しい作業の切捨ての部分ですが、伝統的&合理的の分析が明確に出来ていれば、切捨ての部分が自然と見えてきます。
例えば、僕が社会人チームのコーチをした時には週末の2日のみの練習でした。その時に体力系の練習に貴重な時間を費やすわけには行かず、技術練習に極端に移行しました。技術練習で体力を補う必要性、空き時間の自主トレーニングがその埋め合わせで、そのことを理解させる事が大事です。体力系の練習は根性型の選手やコーチは大好きだし、はずすことに非常に抵抗がありますが、試合で勝つことを目的にしている社会人チームではあまりにも非効率な時間でした。
最後のプロセスですが・・・
僕がアメリカ人のコーチから聞いた最も勉強になった2つのことを記載します。
一つ目
ゲームが先生である。
携わる全ての人々、、、選手、コーチ、裏方、父兄は皆、ゲームに学ぶ生徒である。
という事です。結局はゲームがパフォーマンスであり、練習のための練習ではありません。皆がゲームから学ぶ、という姿勢が大事です。本当は最初に考えなくてはならないことかも知れませんが、、、僕的には目先のことに追われながら試行錯誤した上でこの課題に取り組む方法が好きです。(会社も、、、4年くらいしてから理念、、、とやらを作ってみました。やってみないと分からないことが多く、絵に描いた餅になるのが一番嫌いですので。)
ゲームは本当に色々なことを教えてくれます。悔しい気持ち、嬉しい気持ち、勝負の大切さ、勝負以外でも絶対に忘れてはならない目的などなど・・・
その上で、「わがチームはこう勝つ!」「こう戦い、全国でX位を目指す!」というフィロソフィーを醸造して、そのフィロソフィーに基いて全ての決断をする、と言うことです。難しい選手起用などもこのフィロソフィーが明確なら比較的簡単で、ぶれることなく選手も受け入れやすくなります。フィロソフィーがあればつじつまを合わせる上でとっても便利です。
二つ目は
選手に1直して欲しいことがあったら10褒めろ、と言うことです。
僕は高校生以上の学生しか教えたことがないので、少年の難しさは分かりませんが、僕が心がけていたのは選手を大人として扱う、と言うことです。つまりゲームが先生であり僕らは同じ生徒なので、その部分の尊重を忘れてはならない、と言うことです。それによって選手達は明るく楽しくスポーツに携われていたと思いますし、実際教え子(これ自体僭越な言い方ですが・・・)は皆、アメフトの面白さに初めて出会えた、というコメントを何度も聞くことが出来ました。教えても直らない、素直に聞いてくれないと、直りませんし、選手はたいてい、素直ではないです。指導の精度が高いことが条件にもなりますが、素直にトライしたら、出来なかったことが出来るようになる、そしてその喜びは選手にとって無常のもの・・・そしてコーチにとっても無常のものです。
社長の最後のフレーズにある年間育成プラン、、、というのは米国スポーツチームのトレーニングではPer iodizationなどと呼ばれていて、この時期はこれ、この時期はこれ、という時間軸でシーズンを区切ってゲーム期に一番いいコンディションに持っていく手法で、非常に健全な思考だと思います。
組織化されたスポーツチームの順番的には;
チームの理念(巨人軍は紳士たれ!的なもの)
過去数年の分析による年間計画
ゲームのイメージ(どう勝つか)
ゲーム展開にStrictにあわせた練習メニュー作成
という感じただと思います。
このように、評論的にまとめるのは非常に簡単です・・・僕も今、自分の会社の人間に、このように論理的な説明をしっかり出来るか、と言えば、、、筆が止まります。とどのつまり、人間が密接に関わる仕事もスポーツも、理論だけでは上手くいかないって事を、書きながら感じました。評論ってなんて簡単なんだろう!!僕もコーチのときはいくら勝っても、色々な悩みを同時に抱えてましたのも付け加えておきます。
大変僭越な評論で、汗顔至極です。
UA着て頑張ってください!
投稿情報: ドーム・安田 | 2006-03-03 11:33
安田さんコメントありがとうございます。ご無沙汰しています。
試合が先生であるっていい言葉ですね。確かにコーチとして試合を見ていると、試合のどこを見て、何を考えなければいけないか?が重要ですね。
ある個別技術ができないからその次の動作が間違ったものになっているのか?などは、次の動作の部分を練習しようと考えると、その前の個別技術を忘れてしまいます。
また、私が見ていて、技術面なのか気持ち面なのかどっちの問題かの判断(コーチとしての判断)も子供達の場合、特に切り分けも難しいなと思います。
アンダーアーマーはこの冬大活躍でした。選手の中でも着ている子とももいましたよ。パフォーマンスアパレル、アンダーアーマーは最高!
投稿情報: 丸山 | 2006-03-03 15:37