コールセンターのコストで最も多いのが人件費である。それは明白であるが、だからといって単純に【時給単価】と【人数】しか議論のテーブルにあがらないということでいいのだろうか?
事業会社側の責任者であっても、アウトソーサー(派遣会社)側の営業であっても、簡単に考え付く論点は【時給単価】と【人数】かもしれない。片方にとっては予算(コスト)の問題であり、片方にとっては売上げの問題だからだ。
また、いろんな営業の場面で親会社などを通じたTOPセールスというものがある。また、バーター的な取引もある。オペレーションは人がやるもので、ハードウェアじゃない。人が実行するサービスをTOPセールスで今回はこちらに発注、そろそろあっちの人数も増やさないとバランスが悪いなどとここでも頭数(人数)の割り振りのような部分が論点となってしまう。
コストを削減したいというのであれば、受電量を減らす対策を練ることがCSにもコストにも直結する。そいう取り組みなしに単価だけ下げても真のコスト削減はできないだろう。
人数の割り振りは、人数(工数提供)しか期待していないという意思表示のようなものになっていないだろうか?何を期待してどこと契約するのか?という思想はその後のセンター運営に大きく影響するマネジメントの大方針であるはずだ。
こういうことの背景には、アウトソーサー側(我々側)に明白な価値が見えない、あるいはないということも一つの大きな理由かもしれない。クライアント側からすれば、いろいろ言うけどどこも変わらないだろうという諦めもあるだろう。
よって、こういう状況を打開していくためには、我々アウトソーサーも、アウトソーシングの本来の姿を考え、自分達の得意技は何で、それはクライアント企業にとってどんなメリットがあり、その費用対効果はこうだということをはっきりと言えるサービサーにならなけれならない。それぞれがその特徴をもって競う状況になる必要がある。
人がやることなので、簡単に証明したり、示したりすることはできないが、このことはずっと考え続け、少しでもバーチャレクスらしい具体的に示せるものを作り上げていかなければならない。
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