昨晩、グロービスの堀さんに誘われて、経営と囲碁を語る会に参加した。
囲碁は小学生から高校生までの間に、たまに父や祖父、祖父の友達と打っていた程度。あれから20年間の間で3回ぐらい打っただろうか。
その3回の中で僕に囲碁への興味が湧いた父の一言があった。父は4段でアマチアの県の決勝まで進んだほどアマチアの中ではベテランと言えるレベルだと思うが、田舎に帰った時、10年ぶりぐらいにその父と囲碁をした。10年もやっていないのでイメージで打つしかない。打ったあとに父が、<お前東京でやってるだろう!>と言ったのだ。勿論やっていない。
堀さんがコラムでおっしゃっているとおり、囲碁は大局観が重要だ。囲碁を通じて大局感や判断力を養うことができる。逆に言うと同じ囲碁のレベルであっても大局観が変われば打ち方も変わる。囲碁をやっていない僕が上達したように見えたのは恐らく大局観とまではいかないが、判断するポイントが変わったのだと思う。当時コンサルティング会社で上場企業の組織改革などをやっていた自分は、田舎の高校生時代にサッカーばかりやっていた自分とは判断の軸に何かの変化があったということだ。
よく将棋や囲碁のプロの方が精神面や人間面の話をされるが、父のその一言がそれを証明してくれた気がした。その一言で囲碁の奥深さを教えてくれたような気がする。
あれから囲碁はやっていなかったが、父の一言を覚えていた僕は、堀さんの<経営と囲碁を語る>というイベントのタイトルの意味が理解できた。そして昨晩そのイベントに参加した。
偉そうなことを言っても、囲碁は五級程度。堀さんは囲碁を始めて1年で初段になったそうなので、私も初段を目指してやってみようか。経営者として成長するヒントになるのであれば囲碁から沢山のことを学びたい。
今朝はそんなことを考えた。
最近のコメント