今までコンサルティング会社、SI会社、アウトソーシング会社とそれぞれのカテゴリーでプレーヤーは分かれていました。そしてコンサルタントになりたい人はコンサルティング会社へ、エンジニアになりたい人はシステム会社へ入社しています。しかし、そもそもクライアントはその区分けでサービスを求めているのでしょうか?その区分けで会社が分かれている必要はあるのでしょうか?
これからの企業はゆっくりと計画を立てている暇はありません。逆に短いスパンで結果を出し続け、変化し続けるという経営が必要です。そんな環境の中ではB2Bのサービス業者も自らのサービスの単位を素早く結果を提供する単位に組み換えていく必要があると思います。今までの区分けで事業を区切り、特定の職種の人員だけを抱えていてそれができるのでしょうか。
ビジネスの結果を出すことを支援するには、コンサルタントとエンジニアとをこういう形で混合させ、プロジェクトは従来型の職種別フェーズ分けではなく、ストレートに結果をだすためのプロジェクト編成をしていく。そんな対応が必要でしょう。
サッカーでは、DFは相手のFwをマンマークで対応してゴールを守る仕事、MFはゲームを作る仕事、FWはシュートを狙う仕事という切り分けや分担はもう過去の話となり、今はDFのMFもFWも入り乱れて連動しながらすべてはゴールに近づくという一点を目標にしなければならないという時代の流れになっています。サポーターはいいDFサービスがほしい、素晴らしいMF集団がほしいのではなく、得点がほしいだけです。
エンジニアだからSI会社に行くとか、コンサルタントだからコンサルティング会社に行くという道は今までのサービス提供の切り口から出来上がった道ではありますが、今後はエンジニアであれコンサルタントであれ、こういう方向性でサービスを組み立てビジネスの結果に貢献するという視点、こういう戦略でこんな風に得点を取るというチーム(会社)を選ぶという考え方も増加するはずです。
いずれにしても、従来型のサービス(業種)の切り口そのものがナンセンスという時代がやってくるかもしれません。また、コンサルタントやエンジニアという違った才能を持った人たちの集団が素晴らしい結果を出すというパターンがもっともっと増加するのではないでしょうか。
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