ゴルフでフォローの風ならば、少々サイドスピンがかかっていてもそれなりにボールは飛びます。あまり曲がりませんし、ゴルフの上手な人との差もそれほど大きな差には感じません。
しかし、真正面からのアゲンストの風の場合は全く異なった結果になります。
ちょっとサイドスピンがかかっていれば林の中に確実にボールは飛んでいきます。努力を重ねて技術を磨いた人が真正面の風に対してまっすくストレートの玉を打ち出したとしたら、風の抵抗で通常よりは飛びませんが、玉は曲がることなくフェアウェイに着地するはずです。
即ち、フォローの風のときよりもアゲンストの風のほうが技術の差がはっきりとでるわけです。
今の世界的な不況がいつか終わったとして、その時に今までと同じようなフォローの風が吹き、少々の下の技術であってもなんとなくフェアウェイをキープできるかというとそうではないと思います。
世界経済が回復したときは、市場の力学模様も大きく変化ているはずです。世界経済の回復はフォローの風が吹き始めるのではなく、真正面からアゲンストの風がふき続けているような状況の中、まっすぐ打てる技術を持った企業だけがきちっと前に進める状態ではないでしょうか。
だからフォローの風をじっと待つのではなく、努力して技術を磨きつづけなければなりません。これは個人も企業も同じことです。
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