週末の少年サッカーは同点からPK合戦に。僕の指名した選手は今までPKを蹴ったことがない選手を中心にした。
人工芝の綺麗なグランド。スタンドから保護者が見て声援をしている。普段の小学校のグランドや地域の運動場とは違う雰囲気。皆が見つめるなかPKを蹴るためにハーフラインから選手が一人一人あるいていく。
おそらく、頭の中は真っ白、今までの12年間の彼らの人生の中で、これほど心臓がドキドキしたことはないだろうなと思いながら見守った。
結果は残念なことに負けてしまったが、PKの場合、PK戦ではずしたことが後の良い経験になると思っている。
僕自身は一度だけPKを試合ではずした経験がある。ボールをセットし、後ろに下がり、助走をして、キックする。その間に、気持ちが集中しておらず、なんとなくボールに向かって蹴ってしまった時にはずした。
その時に、『寝ているようなもの。心がどこかに行ってしまったようだ。どんなキックをするか、どんな強さでどんな高さでどのコースを狙うか、だけに集中すべきであった。』
そんな経験から、その後社会人になって緊張するときや勝負所、勝負時には、『やるべきことや、自分の狙い(目標や求めるゴール)に対して、自分が何をすべきか、どう行動すべきか』だけ考えるようにしている。ドキドキしていて、こうなったらどうしようというようなことを考えても仕方がないし、何も考えずにいきあたりばったりでも良い結果はでない。
PKをはずした経験は、そんなところに生きている。
今回、選手がどんなことを思い、何を心に刻んだか?良い経験にしてほしいと思う。
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