価格と価値は違う。知識と知恵は違う。ということについて。偶然その二つを見かけたので。
価格と価値の違いは、板倉雄一郎さんがブログでおっしゃっているように、またそれを読んだ人が刷り込まれたように・・・
価値と価格は一致するとは限らない。
株取引では(僕は殆どやりません)、本来持っている価値よりも価格が高ければ割高ということです。また、人材にも同じようなことがいえます。その人の実力よりも給料が高ければ会社としては無駄、低ければその人のモチベーションは上がりませんし、評価されない会社からは退職する結果になるでしょう。
金融の世界でも組織の世界でも、実際の価値と価格を一致させた人、見極められる人が儲かるトレーダーだったり、結果の出る経営者だったりするのでしょう。評価される側(金融で言うと株式の発行会社、組織では社員)も、自分自身の価値を正しく見極められる会社・人が幸せになっているようです。
一方、知識と知恵については今日、松下幸之助さんが下記のようにおっしゃっています。
*****以下引用 ~知識は道具、知恵は人~
知識と知恵。いかにも同じもののように考えられるかもしれない。けれどもよく考えてみると、この二つは別のものではないかという気がする。
つまり、知識というのはある物事について知っているということであるが、知恵というのは何が正しいかを知るというか、いわゆる是非を判断するものではないかと思う。言いかえれば、かりに知識を道具にたとえるならば、知恵はそれを使う人そのものだと言えよう。お互い、知識を高めると同時に、それを活用する知恵をより一層磨き、高めてゆきたい。そうしてはじめて、真に快適な共同生活を営む道も開けてくるのではないかと思うのである。
****引用終わり
知っているか知っていないかが知識であり、それを使って何かを作り上げたり、結果を出すことが知恵ということかもしれません。
技術者であれば、個別要素技術を使えるということが知識、その技術を使って何かを作り出し、誰かを喜ばせるように考え組み立てることが知恵ということになります。
コンサルタントで言うと、組織論やPJマネジメント論・戦略論などを勉強して覚えているということが知識があるということ。しかし、それだけでは結果はでません。知恵があってその人から出るアウトプットによって成果が出なければその知識は本棚に置いてある本となんら変わりはありません。
従って、知識を貯めることを目的にしてはいけません。知恵を使うことを目的にすべきです。道具を使って。
小生が最近出版した、世界で初めての、知識を知恵にかえる方法の下記URLの本が、
お役に立つと思います。
ご検討ください。
URL
http://dtcn-wisdom.jp/00001-R3.pdf
近々、英文版も出版する予定です。
江崎通彦 拝
経歴 http://dtcn-wisdom.jp/keireki.pdf
投稿情報: 江崎通彦 | 2009-02-12 20:07